0からのインフラ日誌

30代インフラエンジニアがWebインフラ・開発の備忘録を書き溜めていきます

BINDからRoute53に乗換えた後の運用費用を見積もってみた

  • BIND使ってるけどRoute53安いらしいし使いやすそう、なによりbind脆弱性対応から開放されたい、、、
  • ただ従量課金て聞くし実際いくらかかるのか怖い、、、
  • という事で費用見積の仕方をまとめてみた。

Route53とは

Route53の特徴

  • 高可用性
    • 高い。全世界に分散配置されたネームサーバ4台に登録。
    • SLA100%(停止した場合に使用量を払い戻し。違約金等は無し?)
  • 高速
    • 分散配置されたDNSサーバの内、ユーザーから最も論理的に近いサーバを自動選択
  • コスト
    • 従量課金
  • 操作性
    • GUIコンソール提供
    • API提供有り
  • 保守運用

課金体系

  • ホストゾーン数課金+クエリ数課金で計算。クエリ数が金額の大部分を占める。
    • ホストゾーン課金
      • 0.50 USD/月,1ホストゾーン (ホストゾーン数<=25の場合)
      • 0.10 USD/月,1ホストゾーン (25<ホストゾーン数の場合)
    • クエリ数課金
      • 0.40 USD/100万クエリ (月の総クエリ数<=10億クエリの場合)
      • 0.20 USD/100万クエリ (10億クエリ<月の総クエリ数の場合)

費用の求め方

ホストゾーン数の求め方

  • bindのzoneファイル数をカウント

クエリ数の求め方

  • named.confのloggingタグに以下を追記(以下設定だと10Mずつ30世代保管)
    logging{  
    ・・・  
      channel query_log {  
        file "/var/log/named/nsquery.log" versions 30 size 10m;  
        severity info;  
        print-category yes;  
        print-severity yes;  
        print-time yes;  
    };  
    category queries { query_log; };  
    ・・・  
    }  
  • BIND再起動
  • /var/log/named/nsquery.log.xxxという形でクエリログファイルが作成される。
  • 指定したログディレクトリの開始、終了時間、リクエストログの行数を元に単位時間あたりのクエリ数を求める。
    • 収集時間
      • nsquery.logの最も新しいもの、古いもののクエリログの時間を確認
    • 収集時間帯のクエリ数
      • cat /var/log/named/nsquery.log* | wc -l

参考